「 美味しんぼ 」 の名言集
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少し獲れても、たくさん獲れても、分け前が平等となると怠けて楽をする奴が出てくるもんだぜ。ひとりでもズルをする人間がいたら成り立たない制度だ。それがここでは見事に成立している。由比漁港の人たちは信じられないことをしているよ。
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和解などという言葉は、対等の関係の人間の間で使う言葉だ。私と士郎に限らず、父親と息子は必ず衝突する宿命にある。衝突し立ち向かってきた息子に対して父親が心を開くのは、その息子が父親を乗り越えたところを示したのみ。
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あら、お惣菜ってかんたんでなければいけないというものではないと思いますけど。むしろ、高価な材料を使わず、手間をかけて美味しい味を出すのが、お惣菜だと思います。手間をかけるか、お金をかけるか、少なくともどちらかをかけなかったら、美味しいものなんかできませんもの。(はるさん)
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人間悲しい時には大声あげて泣くんだよ。そうやって発散しないから悲しみが内にこもって気が晴れずまわりの人間を暗い気持ちにさせてるんだ。誰でも必ずいつかは死ぬ。どうせ死ぬ短い人生なら思い切り生きなけりゃならない。自分が幸せになるために。そして、自分の愛する者を幸せにするために一生懸命生きるんだ。おまえのお父さんもそうだっただろう。そして元川さんもな。
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高価でぜいたくな材料を使って美味しいものを作るのは、凡百の料理人にでもできる。そのままだったら他に使い途がないものを、知恵をしぼり技術をふるってこんな極上の一皿に仕上げる。勇一、よく覚えておけ。これこそ料理の真髄だ。本物の料理人でなければできない技だ。(岡星)
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でもな、それじゃ細かい事情は違うけれど、過去にとらわれている、ゆう子さんと変わりはない…ゆう子さんが、過去なんかくずかごに叩っ込んで、立村さんと結婚できるように、俺、全力を尽くす。そしてそれに成功したら、俺も過去をゴミ箱に叩っ込む。そして次は、俺の番だ…君に結婚、申し込むよ。
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私が大きな仕事に取り組んでうまくいかず、心身ともにボロボロになっていた時に、あのパンを焼いてくれた。おかげで気力を取り戻し、その仕事に成功したよ…(雄山) この男がこんなふうに、俺のおふくろのことを話すのは初めて聞いた…
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帰りにね、飯尾さんが小冊子をくれたんだ。てっきり自分のところの酢の宣伝だと思ったんだ。そしたら違った…「子供の栄養を考えよう」という、問題提起の内容の小冊子だったんだ。ああいう人がいる限り、私は日本という国を、日本人を信じられるよ。(トミー)
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そうなの、人間の心理なんて簡単なの。それを複雑そうにして、かっこうつけると、心理学の教授になれるんだよ。/よっぽど自分に自信がないと、そんなこと言えないよ。今のひと言で、先生は本物の学者だってことがわかったな。(東南大学の砂井教授/山岡)
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ここの料理人たちも文句を言われたからって、F1レーサーが初心者ドライバーに運転を教わったりするかなどと思い上がったことは言いませんよ。F1レーサーの運転のような料理なんて、むしろ料理人のひとりよがりで食べさせられるほうはいい迷惑です。
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チッチッチッ、何もわかっちゃいないね。どんな演出も本物にはかなわないってことさ。今食べたのは時代遅れなんかじゃない。昔から食べつがれて来たってことは、いつの時代の人間にも好かれるってことだろ。本物ってことじゃないか。(ヒトシ)
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一方、海原さんの料理は単純明快、これ以上の物がない美味しい鍋料理を食べさせてやりたい、その心がみなぎっている。 我々はその海原さんの世界を見せられて、さあどうぞと招かれる。そこにはいっさいの媚がない。自分の裸の心まで広々と開いて、そこに招いてくれる。それが真のもてなしじゃ。(ノ貫)
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お二人は、もてなす心と、相手に気に入られようと媚を売る気持ちとを、取り違えたのではないかな。あれもこれもととりそろえ、誰の趣味にも合うようにできているが、もてなされる方はうんざりする。それはお二人の心が見えないからじゃ。(ノ貫)
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まず究極側は、鍋料理の本質を心得違いしている。鍋料理はいっしょに食べる人同士がくつろぎ、心を通い合い親しくなれる、またそのための料理だと言う。しかし、それならなにも、鍋料理に限ることではない。バーベキューでも、花見、月見の宴会でも、はたまた一本のヤキイモを分け合って食べても、心はなごみ親しくなる。だいたい人と人とが心を通い合うのに必要なのは、鍋料理がいいかバーベキューがいいかなどという技術論ではない。それこそもてなしの心なのだ!
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へえ?じゃ、あんたたちの修行ってのは煩悩にも勝てない程度のものなんだ? わざわざ精のつかないようなものを食べて、それで煩悩が抑えられたとしても、そんなの本物じゃない。そんな不自然なやり方に頼らず、自分の心で煩悩を抑えてこそ本物でしょう。
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まずい物はまずい、俺は正当のことを言ってるだけだよ
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作品・キャラクター: 山岡士郎, 美味しんぼ
テーマ: ネガティブ(後ろ向き), 料理, 日常で使える, 短文・短い・一言(ひとこと), 結果
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禅宗の高僧には高齢者が多い、禅宗の僧侶は粗食だ…したがって粗食こそが長生きのための食事である…唐山陶人翁は言いたいのでしょうが…その唐山説は間違いです。一言にして言えば、非科学的、無知無学ゆえの誤りだ。
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山岡さんらしくないじゃないの!人を助けるのに義理だの理由だのそんなものが必要なの!?そんなケチくさいこすっからいことを言わないのが、山岡士郎という男だったんじゃないの!?あいつめ…人の気もしらないで…もうあんな奴…
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確かに海原雄山は、究極と至高のメニューの対決の時は敵だけど、それ以外の時には敵だなんて思ってないわ。尊敬しているわ。尊敬出来るような敵を持つなんて、素晴らしいことじゃない。軽蔑にしか値しないような人間を相手にして、自分の誇りをかけるような勝負が出来ると思う?
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日本のグルメブームがこんなに浅薄になった理由は、売り上げをのばし視聴率を稼ぐために、面白おかしくあおり立てたジャーナリズムと、食品産業のお先棒をかついだ、御用評論家の声が大きかったからです。真剣に食文化を論じ、食べ物が真正であることを訴える者は、あまりに少なかった。それに対し、桜田さんあなたは何をしてきたんですか?
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よいか、カレーの真髄とはなにか!材料に変わった物を使うことか!?豚の代わりに、牛の代わりに、蟹を使うことか! そうではあるまい! カレーの真髄はスパイスだ。いかにスパイスと材料を取り合わせるか、それがカレーの真髄だ。ありふれた材料である豚肉を使って、味と香を重層的に構築してみせる。これこそがカレーの真髄というものだ。
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今日の場合もそうだ。私に二度と会えないと思えば、その材料を一番美味しく食べられる料理法を見つけだす。それが本当に人をもてなす道だと思わぬか。 では聞くが、生ガキがカキの一番美味しい料理法か? オードブルに生ガキ、生ガキにレモン、決まりきった一皿ではないか! ここには真心を込めて人をもてなそうという真摯さも、新しい味を発見しようとする気概もない。世界中のうまい物を取り入れて、新しい味を発見するなどと能書きは立派だが、最初の一皿で馬脚を現しおった!