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お前はもう海賊じゃなか ただの石ころなんかじゃなか わしが見つけた地に転がる石ころの中で小さく光った金剛石 仲間という石（ほうせき）じゃ
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こいつが昔何をやったかなんて知らない でも今のこいつは知ってるアル
悪いやつじゃないアル
多くの犠牲を生みながら結局、その友すら護れなかった奴が…
敗けた奴が友を語る資格はねェ..
あの主君にしてこの家臣ありか
あい解った ならば共にゆこう
あの将軍（おとこ）のかつての敵とかつての家臣で
あの将軍（おとこ）が夢見た場所へ この国の夜明けへ！！
ハードボイルドな俺の仲間は みんなハードボイルドだ
ぶつかり合い、競い合い共に幾多の戦いを越えてきた野良犬どもの牙は…いつしか侍の刀を噛み砕く程に研ぎ澄まされた
てめェらはもう・・・・野良犬なんぞじゃねェよ
気高い狼だ―――
首つるための縄なんざ用意するのはご免こうむるが
あんたを あんたを奈落から引きずり上げるための縄なら
幾らでも用意してやらぁ
あんた・・・それでも坂田銀時かよ
何度失おうと、何度大切なものを取りこぼそうと
もう二度と何かを背負い込むことから逃げないそう旦那さんに誓ったんじゃないのかよ！！
ちょとぐらいお登勢さんが傷ついたからってなんなんだよ
お登勢さんはあれぐらいじゃ死なない僕らは死なないあんたは死なない
なぜならあんたが僕らを護ってくれるから
なぜなら僕らが絶対あんたを護るからだ！！！
人と繋がりたいと願いながら 自ら人との絆（いと）を断ち切ってきた
拒絶されたくない 傷つきたくない
ちっぽけな自尊心を守るために 本当はほしかったものさえ見失ってしまうとは
ようやく見つけた大切な絆さえ 自ら壊してしまうとは…
何故…何故いつだって気づいた時には遅いんだ
何故 共に戦いたいのに…立ち上がれない
何故 剣を握りたいのに 腕がない
何故 ようやく気づいたのに 僕は死んでいく
…死にたくない …死ねば一人だ どんな絆（いと）さえ届かない…
アンタの悪い所は人が良すぎるとこだって
誰でも信じて疑おうとしねェ
挙句 あの伊東キツネまで懐にこんじまうたァ
まァいつかはこうなると思ってやしたがねェ
だが そんなアンタだからこそ俺達ゃ集まったんだ
そんなアンタだからこそ一緒に戦ってきたんだ
そんなアンタだからこそ命張って護る甲斐があるのさァ
誰かのために生きる 俺にはそんな事できないけれど…せめて
死ぬる時は友がため…兄弟がために散らせてください