「 荒耶宗蓮 」 の名言集
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私は何者でもない。ただ結論が欲しい。 この、醜く汚く下衆で蒙昧な人間共。奴らが死に絶えた後、 歴史にそれしか残されないのなら―その醜さこそが 人間の価値だったのだと結論できる。 醜く、救われない存在こそが人間なのだと、 私は安心できるのだ
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語るまでもない。私が幾度となく争ってきた想念、荒耶が敵とみなすモノは、救いきれぬ人間の性である。
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作品・キャラクター: 空の境界, 荒耶宗蓮
テーマ: 人間とは, 短文・短い・一言(ひとこと)
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間は救いきれぬ。生きていく以上、どうあっても報われぬ者が出てしまう。全ての人間は幸せになどなれぬ。ならば救われなかった人間とは何だ。その一生は何をもって報われるのか。 答えはない。無限と有限に等しいのだ。救われぬ者がいなければ、救われる者が吐き出されない。ならば救済など、ただ巡るだけの金貨と同じだ。 人問は救われない。世界に救いなどない。だから死を記録しようと思った。物事の最後までを記録して、世界の終わりまでを記録して、一から最後までを検分する。その上でなら、一体何が幸せだったのか判別がつくだろう。 報われない者も救われない者も、その全てを一から見なおす事ができるのなら―何が幸福と呼ばれるものかを判断できる。世界が終わった後、この出来事こそが人間の意味だったと解るのならば無意味に死んでいった者達にも、総じて意味が与えられるのだ。故に世界が果てれば、人は、人間の価値というものを検分できる。 それだけが―唯一、共通の救いである。